【BEPS ジャーナル】第二回 Side-by-Side Package とは?

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■ BEPS Pillar Two “Side-by-Side Package”1の構成(4本柱)
Side-by-Side Packageは、BEPS Pillar Twoの複雑性を軽減し、各国での最低税率15%の確保を簡素化するためにOECDが導入した追加パッケージであり、以下の4つが主要な項目となっています。 

1.    Simplified ETR Safe Harbour(簡素版実効税率(ETR)セーフハーバー)の導入
財務諸表ベースのシンプルな計算でETR判定を可能にする恒久措置です。簡素版ETRが15%以上であればトップアップ税(追加課税)は課されません。 

2.    Transitional CbCR Safe Harbour(TCSH)の延長
従来のCbCRを使った簡易判定を1年間延長し、簡素版実効税率セーフハーバーへの円滑な移行を可能にします。 

3.    Substancebased Tax Incentive Safe Harbour(実質基準に基づく税制優遇措置セーフハーバー(SBTI)の導入
実質的な経済活動を伴う税制優遇措置を適用している場合のETR計算の際に、その優遇効果を適切に考慮しトップアップ税を軽減または免除できるようにする仕組みです。  

4.    SidebySide System(サイドバイサイドシステム)の導入
各国が既に持つ類似の最低税制が要件を満たす場合、「Qualified SbS Regime」(適格サイドバイサイド体制)と認定されます。本制度が認定されると IIR(所得合算ルール)及びUTPR (軽課税所得ルール)の適用を免除し、Pillar Two との並行運用が可能になります。2026年1月現在、米国2のみが認定されています。
各種セーフハーバーの適用条件や適用時期の再確認が必要となりますが、親会社の税務担当の人材不足等で実務上混乱が生ずる可能性があります。グループ全体の国際税務に係るガバナンスを維持強化できるように体制を構築していく必要があります。


 

文責:BDO 税理士法人 BEPS チーム。
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1 https://www.oecd.org/content/dam/oecd/en/topics/policysub-issues/global-minimum-tax/side-by-side-package.pdf
 Side-by-Side Packageが入手可能な公式サイトです。“Side by side”は、並んでという意味を持ち、OECDとアメリカの協調案であることを表しています。 
2 https://www.oecd.org/en/topics/sub-issues/global-minimum-tax/central-record-of-legislation-with-transitional-qualified-status.html#qualified-income-inclusion-rules 
OECDのこのサイトでは、各国のPillarTwo制度(IIR、QDMTT等)についてOECD-BEPSIF(包括的枠組み)が、適格であると認めたものを一覧「CentralRecord」とし公開しています。「Qualified SbS Regimes」に該当する国地域として2026年1月5日現在、米国のみが掲載されています。SbSセーフハーバーの適用可能日は、2026年1月1日以降で、米国に最終親会社がある多国籍企業グループが当該セーフハーバーの適用を受けることができますが、受ける場合は、申請が必要です。

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